東京大学の先生伝授 文系のためのめっちゃやさしい 人工知能 松原仁著 2022/08/25 NEWTON PRESS

東京大学の先生伝授 文系のためのめっちゃやさしい 人工知能 松原仁著 2022/08/25 NEWTON PRESS

図書館本

読んでいません。借りてきただけ。(笑)

なので、内容が「正しい」とか「間違っている」とかは一切わかりません。

「文系のための」という言葉に文系の私は弱い。数学で挫折した記憶があるからです。「東京大学の先生」というと、なんとなく「すごい」気がしてしまいます。

でも考えてみると「文系のための」というのは文系を馬鹿にしています。「東京大学の先生」が書いたからといって、いい本だとは限りません。「めっちゃやさしい」本なら、むしろ高校の先生か中学校の先生が書くべきだと思います。このシリーズは結構何冊もあるようです。

たまたま手にとって、目次に囲碁AI(アルファゼロ)があったので、面白そうだと思いました。目次が内容どおりとは限りませんが(汗)、それを見て思ったことを書きます。

アトム世代

今度『アトムの童』というドラマが始まるようです。山崎賢人主演でコンピューターゲームを作る話のようです。最近、いいドラマに巡り合わないのでドラマに対する興味が減ってきているのですが、岸井ゆきのちゃんがどれくらい演技がうまくなっているのな、という興味はあります。

脚本の神森万里江さんは『この恋あたためますか』を青塚美穂さんと一緒に書いた人です。

青塚美穂さんは、『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○○』『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』などを書いています。『ゴシップ・・・』はそれなりに面白かった(ツメが甘かったけど)。

「アトムの子」というと、山下達郎さんが1992年に発表した歌のタイトルです。達郎さんは私より年が上ですが、間違いなく『鉄腕アトム』世代ですよね。『鉄腕アトム』世代は戦後の高度成長以降の「科学万能主義」の申し子です。手塚さんは『鉄腕アトム』以外にもいくつかSF作品を書いていますが、「科学万能主義」とは違うのかも知れません。アトムも悩むし、『ブラック・ジャック』にしても「医療万能主義」ではないですよね。それよりブラック・ジャックは命という医療が乗り越えられないものを常に見つめていた気がします。その命(生命)に対する思考は『ブッダ』や『火の鳥』で深められていきます。

まあ、手塚さんは医学部出身なのでどちらかというと「理系」なのかも知れません。

AI(artificial intelligence)

「人工知能」のことなのですが、いまでは当たり前の言葉になってしまって、「科学一般」のようにまで拡がっている気がします。昔の「文化包丁」「文化住宅」の「文化」と同じです。

『日本大百科全書(ニッポニカ)』によれば、

人工知能

誤解を恐れず平易にいいかえるならば、「これまで人間にしかできなかった知的な行為(認識、推論、言語運用、創造など)を、どのような手順(アルゴリズム)とどのようなデータ(事前情報や知識)を準備すれば、それを機械的に実行できるか」を研究する分野である。(佐藤理史「人工知能」[2018年6月19日])

ということです。ただし、佐藤氏は

「知能とは何か」に対する十分な答えは、いまだ存在しない。人工知能の目標の一つは、遂行に知能が必要と思われる特定の課題(たとえば、囲碁を打つ)を対象に、その課題を人間並みあるいは人間以上にうまく行うコンピュータ・プログラムを実現することである。もう一つの目標は、そのようなプログラムの実現を通して、「知能とは何か」の答えに迫ろうというものである。このような目標をもつため、人工知能は、知能に関連した他の研究分野、とくに、哲学、心理学、認知科学、脳科学、言語学などと交差する部分をもつ。(同上)

と付け加えています。

機械じかけである「ロボット」の記録は古代エジプトからあります。からくり時計やからくり人形は中国や日本にも古くからあります。デカルトは、動物の身体がただの複雑な機械であるとしましたが、人間の思考を機械が行いうると考えていたのでしょうか。機械は人間が行うことを代わりに行うという意味では「人間の延長である道具」です。この「代わり」というのが大切です。たしかに機械は「人間ができないこと」を行います。それは個々の人間が、一定時間内に、一定の空間ではできないことを行うのであって、人間ができない「超自然的」なことを行うわけではありません。少なくとも「人間が想像できないこと」を行うのではありません。

この本の目次を一部だけ見てみましょう。

  • 3時間目:人間社会を一新するAI
    • STEP1. 交通に革命をおこす自動運転AI
    • STEP2. 会話するAI
    • STEP3:人を健康にする医療AI
    • STEP4:社会に進出するいろいろなAI
      • 将棋・囲碁・チェスの最強AI「アルファゼロ」
      • サッカーの戦術を分析「ピッチ・プレイン」
      • 材料の開発にAIが活躍
      • 高速道路のひび割れを点検するAI
      • AIがかくれた系外惑星を発見!

これらは全て「人間の代わり」に行っているものです。

デカルトが言うように動物が機械じかけであるとすれば、人間も機械じかけです。機械が計算をするようになった時(そろばん、電子計算機)人間独自の「こころ」の代わりも機械が行ってくれるかも知れないという錯覚が起こったのではないでしょうか。

コンピューターは考えるのか

前期から『NHK杯テレビ囲碁トーナメント』に「AIによる形勢判断」が表示されるようになりました。今期からは、「AIの予想手」(最善手から5手)が表示されています。すごいですよね。

「ディープラーニング」を取り入れてからはAIにプロ棋士(将棋も囲碁も)は劣勢なようです。最近の棋士はAIで勉強しています。コンピューターが示した手を人間が検討します。私は知りませんが、コンピューターはどうしてその手を打ったかをきっと教えてくれないのでしょう。

囲碁や将棋にはルールがあって、その中で勝敗が決まります。将棋は相手の王将をとったら勝ち、囲碁はより多く陣地(目)をとったほうが勝ちです(「ルール違反での負け」や途中で「参りました」ということもありますが)。それははっきりと(100%)決まっています。「形勢判断」では「何%」という勝率が出ますが、「98%」という率が出ても、それは「圧倒的な勝利」ではないそうです。コンピューターにとっては「100目勝ち」でも「半目(0.5目)勝ち」でも、「同じ勝ち」なのですから。

一昔前までは、コンピューターの性能が悪かったので、答えが出るまでに時間がかかりました。寡黙に動かないその姿はまるで「考えている」あるいは「悩んでいる」かのようでした。その姿がいじらしかったのですが(笑)、コンピューターが高速になったいま、コンピューターがもたついていると「このオンボロが」と思ってしまいます。そして「そろそろ買い換えようかな」という思いが胸をよぎります。

人間が他人に対して抱く感情もそうなってきているのではないでしょうか。

コンピューターには感情があるのか

その囲碁AIが勝った時に、「嬉しい」とか「ざまみろ」というような感情を抱いてはいないと思います。「惜しかったね」ということも感じないし、「忖度」ということも考えないでしょう(置碁(ハンディ戦)は可能です)。勝った時に嬉しそうにするプログラムを作ることは簡単です。負けた時に悔しそうな表情をさせることも簡単です。それは「赤を表示する」「青を表示する」と同じで、感情を表示しているわけではありません。「ユーザー・フレンドリー」ですけどね。

機械論の立場からすれば、笑ったり泣いたりするのも、赤・青を表示するのと同じかも知れません。でも、それは人間を機械に近づけているだけであって、「人間が神を作った」と「神が人間を作った」という関係と同じです。そのうち「コンピューターが人間を作った」という人が出てくるかも知れません。「コンピューター教」らしきものが現れているとか。

「サーモスタットがエアコンのスイッチを入れるのは暑いと思っているからだと言うこともできる。あるいは、足の指先が丸まるのは、そうすれば暖かくなると指が考えるからだとか、あるいは植物が太陽に向かって伸びるのは、そうすべきだと信じているからだとか。確かに実のところ、会話の便法として信念が動物や雲や樹木などにもあるという言い方をする文化は、ピダハンやワリをはじめとしてたくさん存在する。だが、私が生活をともにして調査した部族はほとんどの場合、このような信念があるとするのを文字通りに意図していたわけではなかった。

信念とは、体(脳を含む)が、何かーーたとえそれが概念であっても植物であってもーーの方向へ向けられているときに生じる状態だ。信念は言語と文化に参加している個人によって形成される。(ダニエル・L・エヴェレット『言語の起源 人類の最も偉大な発明』P.415)

コンピューターは何でもできるのか

目次の続きを見てみます。

  • 4時間目:AIの未来
    • STEP1:AIの弱点と問題点
      • AIがだまされても,人は気づけない
      • AIの“ウソ",ディープフェイク
      • AIに求められる公平性
      • 「データの活用」と「プライバシーの保護」
      • AIは「適当」がわからない
      • AIは言葉の「本当の意味」を理解していない
      • AIに「倫理観」をもたせるべき?
      • AIは「創造性」を獲得できるのか?
    • STEP2:何でもできる夢のAI
      • AIの進化を予測する
      • ほぼ人間⁉︎ 「臨機応変」に対応するAIはつくれるのか
      • AIが人類をこえる「シンギュラリティ」が到来!?
      • 人はAIの暴走を止められるのか

私が作った最低のプログラムは、「年齢と身長を入れると理想的な体重を示す」というプログラムです。これは結構人気があったのですが、ただの計算式です。ユーザー・フレンドリーに「ラムちゃん」のイラストも表示します(笑)。逆に最高のプログラムは「ラブレター作成プログラム」です。これは他人のプログラムをパクったもので、人気もありませんでしたが、とても面白かった。仕組みは単純で、いくつかの文例をランダムに組み合わせて表示させるだけのものです。いくらか発展させて、文例の「語調」の違いで可能な組み合わせを制限したりしたのですが、手を入れるほどに面白さが減っていったのでやめてしまいました。

著者の「小説家」プロジェクトはどうなんでしょうね。単語、文法・・・等の入力がないと文章の作成ができません。それに文例もたくさん入力されているでしょう。それらをランダムに組み合わせていけば文章はできます。文法とは単語の組み合わせ、並び順の「制限」です。文章(統辞)は文の並び順の「制限」です。プログラムは「文章を書く」プログラムではなくて、無限のごとき可能性がある組み合わせや配置にの中で、いかに「文章を制限するか」のプログラムなのではないでしょうか。アルゴリズムとはそういうものです。それと私のプログラムと、どこが違うのでしょうか。

いずれにしても、ラブレターは「どんな文章を書くか」ではなくて、「相手がどう受け取るか」ですよね。

「気持ちを伝える」というけど、どんなに頑張っても言葉で全てを表現できるものではないのです。言葉は気持ちの一部を表しているに過ぎません(一部すら表していないかも知れない。気持ちの逆が伝わるかも知れない)。それでもt「伝わってほしい」「伝わるかも知れない」という思いで、言葉を発し、ラブレターを書きます。

コンピューターは想像できないことを考えうるか

人間は、「現実以外」のことを想像することができます。現実にはないものを想像し、そのうちのあるものは現実に作り出すことができます。でも、作り出せるのは想像したものの範囲内です(偶然にできるものも、たくさんありますが)。

さらに重要なことは、作り出したものはその文化の中でのみ意味を持つということです。過去に作り出したもの、別の文化の中で作り出されたものは(別の要因がなければ)意味をなしません。「納豆」は文化によってまったく意味が異なります。過去に作られ、発掘された道具はどういう意味を持つのかを「想像」しなければなりません。つまり、現在の文化で「解釈」し直さなければならないのです。

日本語も英語も特定の文化でしか意味を持ちません。コンピューターが意味を持つのも特定の文化の中でのみです。コンピューターを大昔に持っていっても、遠い未来に持っていってもきっと意味を成さないでしょう。言語も道具も特定の文化・歴史の中で、その文化とセットになって意味を持つのです。日本語でラブレターを書いても日本語がわからない文化では通用しません。私がつたない英語でラブレターを書いたとしても、英語文化に住む人には理解されない可能性が高いです。「好きです」を「like(あるいは I like you.)」と書いたとしても、決して「好きです」という気持ちは伝わりません。

「愛しています I love you」という日本語は、勢力を増しつつありますが、まだ「好きです」という方が一般的なのではないでしょうか。「愛」は「愛(めで)る」「愛(いと)しい」という読みでは古くからあったと思います。「あい」と訓読みで読むのは漢文、あるいは仏教用語で、それが「love」の訳語として使われたんじゃないでしょうか。「好き」は「like」の訳語だったので、仕方なくそうなったのかも知れません。「love」と「like」、「愛している」と「好き」の範囲は異なります。そして、それは「度合い」の違いだけでなく、意味そのものの違いをも表しています。「犬が好き」が「猫も好きだけど」の意味に使った時は、「I love dogs」のほうがしっくり来るんじゃないかな。「猫は嫌いだけど」なら、「I like dogs」のほうが意味が通じやすい気がします。ネイティブの人はどう感じるのでしょうか。日本語で「私は犬を愛しています」と言うのは特殊な状況です。「I love dogs」と「I like dogs」もそれが発せられる状況(公的か私的かなど)によって、ふさわしい方があるでしょう。つまり気持ちや感情だけではなく、文化によって、また状況によって言葉が持つ意味は変わります。

コンピューターはあくまでも人間の代わりをする道具です。もしコンピューターが人間が想像できないことを考えたとしても、人間はそれを理解できないでしょう。それはコンピューターの文化の中でしか、意味を成さないのです(私が理解されない文章を書いても意味がないのと同じです)。

AIが人類をこえる「シンギュラリティ」が到来したとしても、それは「犬は人間より鼻がいい」と同じことです。それによって犬が人間より「優れている」ことにはならないし、犬の鼻を「全面的に信頼する」ことにもなりません。それでも、犬よりコンピューターが信頼されるとすれば、「そういう文化」の中に私たちがいるというだけのことです。

価値判断

私は「自動運転」というのがどうも気に入りません。それで交通事故が起きたときには誰が責任を取るのでしょうか。自動車会社でしょうか。認可した政府でしょうか。保険会社は補償に応じるのでしょうか。

いま販売されている自動車はすべて、なにがしかのAIが搭載されています。道路標識の読み込み、車線からのはみ出しの警告、自動ブレーキなどというのもあります。それらの不具合で事故が起きても、自動車会社は責任を負いません。マニュアルに、あくまでも「それらは運転を補助するもの」と書いてあります。もしそれらの機能を信じて事故を起こしたとしても「信じた人の自己責任」です。それを察してか、最近は「自動運転」と言わずに「運転アシスト」と言ったりします。まあ、原発事故が起きても、電力会社も、政府も責任を取らないのですから当然ですね(電気の契約書は見たことがありませんが何か書いてあるのでしょうか)。

ブレーキを踏むか踏まないか、それ自体が「価値判断」をともないます。「そんなことはない」と思う人がいるかもしれませんが、ブレーキを踏むと追突される可能性があるし、制御不能(ハンドルが効かなくなる)可能性も生じます。運転者の体を最重点に置けば、追突したほうがいい、という判断だってありえます。もし、運転しているのが(あるいは追突されるのが)総理大臣だったり、大統領だったり、トヨタの社長だったりしたらどうでしょうか。

それは価値判断であり、プログラム上のアルゴリズムです。そこに入っているのは、AIの価値判断ではなくて、プログラマー、設計者、制作会社、資本、政府などの価値判断です。そして、AIを万能だと考えたり、人間を超えると考えたり、価値判断能力や倫理性・公平性を持たせたりしようと考えるとすれば、それ自体が価値判断です。その価値判断を許し、意味をもたせる社会・文化だということです。

AIに小説やラブレターを書かせることができたとして、それは「フェイク小説」や「フェイクラブレター」でしょうか。陽の光や風の音は、それ自体に価値を見出す人が多いでしょう。BGMを気にする人は(作る人は別として)あまりいません。むしろ「気にならない」ように流すのがBGMです(最近のドラマのBGMはとても気になります)。それ自体がとても気持ちのいいものですし、いい小説も気持ちがいい(ライトノベルのように、気にならずに読めるもの、消費できるものも流行っていますが)。計算機の答えも、暗算の答えも同じだと考えることもできます。

そういう文化では、コンピューターが書いても人間が書いても「面白ければ(気持ちがよければ)」いいということになるでしょう。多分その文化では、「口頭で伝える」ことと「メールで伝える」「SNSで伝える」あるいは「電話で伝える」というようなことが、「同じ価値を持つ」と考えられています。話すことと書くことが「等価」なのです。その文化では犬と猫は、もちろん別のものなんだけど、動物として(ペットとして)は「等価」です。

比較し、優劣をつけ、あるいは「同じ(等価)」だとする文化は、「差別」を中心に置く文化です。それある特殊な(時間的に、空間的に)文化だという認識を持たず、どの時代、どの地域でも「コンピューターは役に立つ」「AIは優秀だ」などという錯覚、あるいは、コンピューターが意味を持つ文化(そしてそこにいる人間)が「優秀だ」などという「思い上がり」は、自分も他人も幸せにはしない。私はそう思います。



[著者等]松原仁(まつばら ひとし)東京大学次世代知脳科学研究センター教授、株式会社未来シェア取締役会長。工学博士。1959年、東京都生まれ。東京大学理学部情報科学科卒業。専門は人工知能。現在は、人工知能、ゲーム情報学、観光情報学の研究をおこなっている。2012年にAI小説プロジェクト「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」を創設。

「舞台は,さまざまなロボットが活躍する近未来の地球ーー」。SF映画のキャッチコピーのような世界が,今や現実になりつつあります。今,私たちの身の回りでは,さまざまな人工知能(AI)がめざましい活躍を 見せているのです。

AIと聞くと新しい分野のように思われるかもしれませんが,実は70年以上にわたって研究されてきた歴史があります。AI研究はブームと衰退をくりかえし,人間の脳のしくみを模した「ディープラーニング(深層学習)」という画期的な技術によって飛躍的に進歩しました。そして現在,ゲーム,医療,自動車の運転から,なんと人事採用といった分野でAIが活用し,「AIは人間をこえるのか! ?」という議論までされているのです。

本書では,「人工知能」について,生徒と先生の対話を通してやさしく解説します。本書を読めば,AIの技術や利便性だけでなく,AIの未来についても展望がひらけることでしょう。お楽しみに!



目次ーーーーー


1時間目:これがAIだ!

STEP1.AIって何?

今,社会でAIが大活躍している

AIに仕事を奪われる?

AIとは,とても賢いコンピューター

AIは,2度のブームと冬の時代を経て開花した

AIの新時代を拓いた「ディープラーニング」

偉人伝:アラン・チューリング



2時間目:AIの革新的技術,ディープラーニング

STEP1. ディープラーニングって何?

AIに知能をもたらす「機械学習」と「ディープラーニング」

AIはみずから学習して賢くなる

ディープラーニングは,脳の神経細胞がお手本

人の脳がものを認識するしくみ

AIが画像を認識するしくみは人の脳とほぼ同じ


STEP2. AIがみずから賢くなるしくみ

AIは,情報ごとに「重み」をつける

AIは,物の特徴を自分で見つけだす

耳の長いネコを,ネコと判定させるには?

AIは人間より賢くなる⁉︎

偉人伝:フォン・ノイマン



3時間目:人間社会を一新するAI

STEP1. 交通に革命をおこす自動運転AI

AIは標識の識別が得意

自動運転車のレベルは六段階

AIの“判断基準"はフクザツすぎて解読できない

自動運転車も「認識・判断・操作」をしている

自動運転車は“自律型"と“協調型"の2種類

自動運転車は渋滞しない!?

眠気感知で居眠り運転を撲滅!

自動運転のバスやタクシーが始動!


STEP2. 会話するAI

AIが美容院の予約をしてくれる

AIは,意味から音声を推測する

音声アシスタントAIは,会話から使える機能を探る

“おもてなし"のできるAI

ディープラーニングで,翻訳精度がアップ!

AIは,行間は読めない

AIは,常識を持っていない


STEP3:人を健康にする医療AI

急速に進歩する医療AI

AIで,がんを見つけだせ!

AIが,脳の画像から異常を発見

話し方の特徴から精神疾患を判定

手術の“腕前"を,AIが客観的に審査!

患者に最適ながん治療を提案してくれるAI

医師と連携する「AIドクター」

薬に使えそうな物質を提案「創薬AI」


STEP4:社会に進出するいろいろなAI

将棋・囲碁・チェスの最強AI「アルファゼロ」

サッカーの戦術を分析「ピッチ・プレイン」

材料の開発にAIが活躍

高速道路のひび割れを点検するAI

AIがかくれた系外惑星を発見!



4時間目:AIの未来

STEP1:AIの弱点と問題点

AIがだまされても,人は気づけない

AIの“ウソ",ディープフェイク

AIに求められる公平性

「データの活用」と「プライバシーの保護」

AIは「適当」がわからない

AIは言葉の「本当の意味」を理解していない

AIに「倫理観」をもたせるべき?

AIは「創造性」を獲得できるのか?


STEP2:何でもできる夢のAI

AIの進化を予測する

ほぼ人間⁉︎ 「臨機応変」に対応するAIはつくれるのか

AIが人類をこえる「シンギュラリティ」が到来!?

人はAIの暴走を止められるのか


[ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4315525915]

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