
花のあすか組
TVで見てから10数年、やっと読みました。まあ、面白かった。自分の子どもには是非読んで貰いたいと思う。
主人公九楽あすかの14歳から16歳までの物語。あすかは、学校でいじめられ、裏番となるが、組織から離れて一匹狼である。いろいろな組織と闘いながら、心の友を捜している。あすかは自分が子どもであることを知っている。知っているからこそ思春期の微妙な気持ちと正面からつきあうことができる。
いじめや登校拒否、暴走族やシンナー・・・10年前と(あるいは20年前と)今と子供たちの抱える問題は同じ、あるいは共通点があると思える。その共通点を認識することが前提であり、その後に現時点での環境の変化を問うべきである。私たちは、20年前、30年前・・・に子供であったし、そのころの気持ちを思い出せばいい。そしてそのころの気持ちを、今も持っているはずである。あすかの言動が私たちに迫るのはそのためである。その上で今の自分を振り返ってみる。もし、そこに子供の頃との相違点を見つけたなら、それが今の子供たちが直面している問題なのではないだろうか。
あすかは中学を卒業し、大人になっていく。あすかの持つ強さと弱さ、自分自身で勝ち取った強さと弱さを、いつまでも忘れないでほしい。
そして私たちは、今から、その強さと弱さを自分自身で見つけていかなければならない。
(2000年記)
