中古ビデオ屋で480円で売っていたのだが、買わずにいたらテレビで放送してくれた。買わなくてよかった。火星人が初めての地球外知的生物として地球にやってくる話である。出演者が豪勢なコメディー映画である。火星人の意図をアメリカ首脳は理解しようとするが、できない。アメリカ大統領のブレインの教授は「高度な文明を持っているのだから好戦的ではない」と言い、陸軍将軍は単細胞的に「侵略に来るのだ」という。大統領は、友好的であると判断するが、実際は地球をめちゃめちゃにするのである。
高度な文明(正確には「科学技術」のことだが)を持っているものが理性的(知性的)であり、好戦的ではありえないという判断が間違いであることは、欧米人が一番身にしみて知っていることであるはずであるが、啓蒙的な思想がその認識を邪魔しているのである。
結局は陸軍司令官が、高度な文明を持つ火星人に一番近い存在なのであった。欧米的理性批判の作品としては単純でおもしろかった。
最後に、地球を救った青年が「先住民が住んでいた家がいい。今の家よりずっと優れている。」というところがちょっと唐突だが、作者の意図を全体でくみ取ってくれというところだろう。
ナタリー・ポートマンがかわいい。
(2000年記)
