だれかの木琴 井上荒野 幻冬舎(2011/12/10)


映画を見てもよく分からなかったので、原作を読んだが、どうしても常盤貴子が頭に浮かんで困った。主人公はもっと冴えないどこにでもいる「おばさん」だ。

きっかけは、髪を触られたこと。特に身体的接触を避ける日本では、それが言葉では言い表せない大きな意味を持ち、考えてもいなかった感情を呼び起こす。

その感情は、自分自身の行動を誘発する。理性での制御が困難な。

それは男にも女にも起きることだが、男はそれを言語化しようとし、免罪符としようとするが、女はそうしない。たぶん、それを社会が許さないから(特に主婦という社会的レッテルを貼られている場合は)、自己防衛的に。

社会状況が変われば、男も女も反応が変わるのだろうか。

改めて、映画はよく出来てると思う。