少女愛 宮島鏡 作品社(2005/05/01)


ロリコンの定義から歴史までこれ一冊でわかります。

ロリコンと少女愛は違います。現在使われている意味では。

男の多くは若い娘が好きです。女だって若い男が好きな人はたくさんいるでしょう。その「若い娘好き」の中で一部の男が究極的な形、マニアックな形を取るのが少女愛です。それは性的嗜好の一種です。ところが、他の性的嗜好とは違って社会的に差別されています。性犯罪として報道されるからです。それは「子供の人権」として語られる「子供差別」、子供は守られるべきだ、子供は何もわからないから、という思い込みです。そして、その根本にあるのは「自立してない(特に経済的に)」ということです。「老人差別」と同じです。

「家族」という疑似共同体の中でしか生きられない存在。その疑似共同体が個々人に及ぼす悪影響については多くは書きませんが、そろそろちゃんと考える時期に来ています。その疑似共同体幻想がなくなったとき、ロリコンの意味も変わってくるでしょう。

「児童ポルノ法」については、別なところで書きたいと思います。