最低。 紗倉まな著 2016/02/12 KADOKAWA

最低。紗倉まなは、現役の人気AV女優です。

4章からなり、4人の女性が主人公です。

それぞれ自分がAV女優だったり、親がAV女優だったりします。

これだけ「性」が溢れ、AVが一定の社会的位置づけをされているにもかかわらず、AV女優に対する偏見は根強いです。

男性はそれを楽しんでいるにもかかわらず、女性はあまり知らないにもかかわらず。

世の中の人は、ほとんどが性に振り回されています。世の中を支配している商品(資本)そのものが性によって商品化しているからです。「性的なもの(商品)」と「性そのもの」とは区別できないくらいに一体化しています。

そして、性はお金と同じように(現代社会では同じなのですが)渇望されると同時に汚れたものとされています。

そのために「スケープゴート」が作られます。

長く描くのが面倒になってきました。「最低」なのは、スケープゴートを作った世間、つまり、あなた方です。

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