あのときキスしておけば 2021日 本橋圭太、日暮謙、Yuki Saito演出

あのときキスしておけば 2021日 本橋圭太、日暮謙、Yuki Saito演出
ちゃんとは観ていません。だけど、最終回では涙がこぼれました。(歳をとったせいです。)


男女入れ替わり、最近観たなあ。漫画家が主人公、かぶってるな。


井浦新さん、男女入れ替わりという難しい役(とくに、顔が男っぽい)を見事に演じていました。


大石静さん、いいドラマをいっぱい書いているのに、今回のこの設定は押し付けられたものじゃないですか。別にかぶっていても、独自の視点から描ければいいのに、何も新しいものがありません。このエンディングもちょっと妥協しすぎじゃないでしょうか。


ちゃんと観ていないのに、感想を書くのは失礼です。これは単なるメモです。


男女入れ替わりものは昔からあります。私の記憶にあるのは『転校生』(大林宣彦監督)かな。あれは名作です。思春期の男女のうつろいやすい気持ちを見事に表現しています。そしてなにより、他人の気持ちを慮る心に気付かされました。相手の立場、気持ちで考えるということは、おとなになるということでもあるし、多くの大人が忘れていることでもありますよね。けっして、ハッピーエンドではないけど、それがまた瀬戸内海(尾道)の風景とともに、甘酸っぱく心に残ります。


このドラマには深いものが何もありません。なぜ入れ替わったのかはわかりませんでした。(『天国と地獄 〜サイコな2人〜』は少しは入れ替わりに意味付けをしようとする努力がありました。)


そして、最後の無理矢理のハッピーエンド。視聴者は、そうなることを期待していますが、でもそれじゃあ「入れ替わり」に意味づけすることはできませんよね。会えなくなるからこそ、「入れ替わり」は意味を持つのだと思います。『天国・・・』も無理矢理の思わせぶりのエンディングでしたが(視聴率が取れたら、続編か映画化も・・・という感じはありますが)、このドラマは「思わせぶり」すらありません。それはそれで「潔い」とも言えます。(^_^;)


とにかく最近は、ハッピーエンドが多い。そして、視聴者が徹底的に「何も考えず」に観れるように、ただ「面白かった」と思ってもらえるように、と作られているドラマばかりです。だから、残りません。消費されて、無くなってしまいます。「使い捨てドラマ」ですね。


人生は、ハッピーエンドばかりではありません。ハッピーエンドじゃないことが大部分だといってもいいんじゃないでしょうか。こういうドラマを観ていると、考えることができなくなるだけじゃなく、「私はハッピーじゃない」=>「私は不幸だ」と思っちゃうんじゃないでしょうか。その先は「自殺」か「諦め」しかありません。「不幸だけど仕方ない」「不幸のまま生きていくしかない」「ハッピーエンドじゃない恋愛はしたくない」「外に出て未知の経験をすることが怖い」「いっそ死んじゃおうか」という感じです。


ハッピーエンドでなくても、経験することそのものに意味があるし、それが「人生の楽しさ」なのに、それを考えることができません。人生「楽しく」生きたいですよね。楽しく生きましょう。でもそれは「楽(らく)に」生きることではありません。何も経験せずに、考えずに生きることではありません。家に閉じこもって「与えられたもの」だけを「消費」して生きていくことは「生きている」ことですらありません。


生きていく環境(条件)は人それぞれです。年齢や身体的な条件もあります。幼いときもあれば、年寄のときもある。車椅子生活を余儀なくされることもあるかもしれません。心と体はけっして一致しません。でも、それが「生きている」ということではないでしょうか。「恋愛する」ということそれ自体が、けっして「自分だけで完結しない(できない)」ことの証ですから。


コロナ禍で人と関わることが制限されています。マスクをすることも(ほぼ)義務付けられ、人と話すこと、食事をしたり酒を飲むことすら制限されています。そして、それが何か「仕方のない」ことだと思わされています。新型コロナにかからないように、家に閉じこもることが「当然」で、そのことが持つ意味(あるいは弊害)を考えることは誰にも期待されていません。これは「ハッピーエンド」になるのでしょうか。私にはそうは思えないのですが。




⟨impressions⟩

I haven't seen it properly. However, tears spilled in the final episode. (Because I'm old.)


Men and women have changed, and I've seen it recently. The manga artist is the main character, don't wear it.


Arata Iura played the difficult role of switching between men and women (especially with a masculine face).


Mr. Shizuka Oishi, you wrote a lot of good dramas, but this setting was forced. Even if I wear it separately, I can draw it from my own perspective, but there is nothing new. Isn't this ending a little too compromised?


It's rude to write your impressions even though you haven't watched it properly. This is just a note.


Gender swaps have been around for a long time. I remember "Transfer Student" (Director Nobuhiko Obayashi). That is a masterpiece. It perfectly expresses the feelings of adolescent men and women who are easy to relax. And above all, I noticed that I was thinking about the feelings of others. Thinking from the other person's standpoint and feelings means becoming an adult and being forgotten by many adults. It's not a happy ending, but it's sweet and sour, along with the scenery of the Seto Inland Sea (Onomichi).


There is nothing deep in this drama. I didn't know why it was replaced. ("Heaven and Hell-Psycho Two People-" made some efforts to give meaning to each other.)


And the last happy ending. Viewers expect that to happen, but that doesn't mean "replacement." I think that "replacement" is meaningful because we can no longer meet. "Heaven ..." was also a forcible ending (although there is a feeling that if the audience rating is taken, it will be a sequel or a movie ...), this drama does not even have a "suggestion". It can be said that it is "clean". (^ _ ^;)


Anyway, there are many happy endings these days. And all the dramas are made so that viewers can watch them thoroughly "without thinking" and just make them think "it was interesting". So it doesn't remain. It will be consumed and lost. It's a "disposable drama".


Life isn't all about happy endings. It can be said that most of the things are not happy endings. Watching a drama like this not only makes you unthinkable, but also makes you think "I'm not happy" => "I'm unhappy". Beyond that, there is only "suicide" or "give up". "I'm unhappy, but I can't help it." "I have no choice but to live unhappy." "I don't want to have a romance that isn't a happy ending." It's like that.


Even if it's not a happy ending, the experience itself is meaningful, and even though it's "the fun of life," I can't think of it. You want to live "fun" in your life. Let's live happily. But that doesn't mean living "easily". It is not about living without experiencing anything and without thinking. It is not even "living" to stay in a house and "consume" only "given things" to live.


The living environment (conditions) is different for each person. There are also age and physical conditions. Sometimes it's young and sometimes it's old. You may be forced to live in a wheelchair. The mind and body never match. But that doesn't mean it's alive. "Love" itself is a proof that "I can't complete it by myself".


Corona is restricted from interacting with people. Masking is also (almost) obligatory, and talking to people, eating and even drinking alcohol is restricted. And that is believed to be something "unavoidable". It is "natural" to stay in the house so as not to get caught in the new corona, and no one is expected to think about the meaning (or harmful effects) of that. Will this be a "happy ending"? I don't think so.





[キャスト・スタッフ等]

演出:本橋圭太 日暮謙 Yuki Saito
プロデューサー:貴島彩理 本郷達也
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子
脚本:大石静
主題歌:SUPER BEAVER 『愛しい人』
オープニングテーマ:三月のパンタシア 『幸福なわがまま』
<出演>
松坂桃李:桃地のぞむ
麻生久美子:唯月巴
井浦新:唯月巴/田中マサオ
三浦翔平:高見沢春斗
猫背椿:郷田ひと子
六角慎司:反町真二
阿南敦子:水出清美
うらじぬの:李善善
角田貴志:生馬忠士
藤枝喜輝:木之崎眞
川瀬莉子:栗山まりえ
板倉武志:田村恭平
MEGUMI:田中帆奈美
窪塚愛流:田中優太郎
岸本加世子:唯月妙
<ゲスト出演>
鈴木拓(第1話)  



なぜ彼女はおじさんになったのか?

僕の大好きな彼女は今、中年のおじさんの中にいます。
主演:松坂桃李×脚本:大石 静 ヒロインは 麻生久美子! …いや、井浦 新?
恋愛ドラマの名手が描く衝撃の“入れ替わり"ラブコメディー

■松坂桃李史上《最ポンコツキャラ》が奔走する衝撃の“入れ替わり"ラブコメディー誕生!
2009年のデビュー以来、映画、ドラマ、舞台に八面六臂の活躍――若手随一の実力派俳優との呼び声高い松坂桃李がこの春、キャリア史上《最ポンコツ》なキャラクターを生み出します!
松坂にとっても念願のラブコメだという今作。大好きな彼女のためならば掃除、洗濯、料理となんでもやっちゃうけど、自分の意見も言えない、 困っている人を助けることもできないし、全然頼りにならない…
そんな愛すべきダメ男・桃地を、松坂がどのように演じるのか…、松坂自身にとっても久々となるゴリゴリ恋愛モノをお楽しみ下さい!

■松坂が恋するヒロインは麻生久美子…と思いきや、ヒロインは井浦新! ?
入れ替わってしまう2人を演じるのが、麻生久美子と井浦新。数々の作品で独創的なキャラクターを演じてきた2人が、松坂との一風変わった“ラブ線"を描き出します。
麻生が演じるのは人気漫画『SEIKAの空』の作者・唯月巴。
誰もが憧れる超セレブ生活を送りながらも、人には言えないような秘めた一面を持つ唯月を、自然体の色気と確かな演技力に定評のある麻生が魅力たっぷりに演じます。
一方、そんな唯月の魂が乗り移ってしまう“中年のおじさん"を演じるのが井浦新。名前は田中マサオといい、桃地が働くスーパーにも出入りする清掃業者の清掃員です。
ドラマ『アンナチュラル』や『殺意の道程』、そして『にじいろカルテ』での好演も記憶に新しい井浦が本作で、また新たな境地を開きます。

■脚本は恋愛ドラマの名手・大石静氏! 毎話目が離せなくなるストーリー展開に期待
今作の脚本を手掛けるのは、恋愛ドラマの名手として知られる脚本家の大石静氏!
『大恋愛~僕を忘れる君と』『恋する母たち』といった、数々の恋愛ドラマを世に送り出してきた大石氏が、またまた完全オリジナル作を誕生させました。
前代未聞の“入れ替わり"ラブコメディーを前に、「頭をひねってストーリーを膨らませた」と大石氏。
大石氏渾身のストーリー展開からは毎週目が離せなくなること間違いなしです!

≪ストーリー≫
『スーパーゆめはな』で青果担当として働く桃地のぞむ(松坂桃李)。何をしても鈍くさく不運な彼は、運んでいたトマトをうっかりぶちまけても、清掃員の田中マサオ(井浦 新)には舌打ちされ、手助けもしてもらえない。
夢や目標も、まして恋愛願望もあるはずもなく…唯一の楽しみは、大好きな漫画 『SEIKAの空』を読むこと、というなんとも地味すぎる日常を送っていた。
一方、『SEIKAの空』作者・蟹釜ジョーとして執筆活動に励む唯月巴(麻生久美子)。
世間の人々は“蟹釜ジョー"を男性だと思っており、ストーリー展開に悩んだり、ときにSNSでアンチから攻撃を受けたりしながらも、『週刊少年マキシマム』副編集長であり元夫でもある高見沢春斗(三浦翔平)のサポートを受けながら、人気を確固たるものにしていた。
そんなある日、2人はまさかの出逢いを果たす。スーパーのレジでクレーマーに絡まれていた桃地を、華麗なキックで救ったのは、なんと買い物途中だった巴。この出来事を機に、運命の歯車が回り始める―。




TV
コメディ
ロマンス
日本 Color
2021/04/30 ~ 2021/06/18 | 金曜日 | 23:15~24:15 | テレビ朝日 / 朝日放送

[]

シェアする

フォローする