Hackney Diamonds The Rolling Stones 2023

Hackney Diamonds The Rolling Stones 2023

ローリング・ストーンズ18年ぶりのスタジオ録音アルバムです。

『うちの弁護士は手がかかる』

フジテレビ系ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』のオープニング曲「アングリー」が入っています。ムロツヨシの演技は嫌いだけど(映画『変態仮面』のイメージが強すぎる)、平手友梨奈ちゃんがとってもかわいい。

友梨奈ちゃんは『六本木クラス』同様の今どきのちょっと斜に構えた女の子の役で、明るくコメディータッチのムロさんの役とは対象的に演技らしい演技はしないおとなしめの役だけど、やっぱり光っています。

そのオープニングで、「アングリー」のMVの一部が使われていて、いつの作品だろ、と調べていたら、今年の作品じゃないですか。すごい。力強い。ミック・ジャガーは今年80歳。ついでに幾つか YouTube を見たけど、お元気です。ロン・ウッド(76歳)も、キース・リチャーズ(79歳)も元気です。キースは太っちゃったけど。

ミックはいまだにしっかり声が出てるし(ライブは微妙)、ロンもキースも懸命にギターを引いています。さすがに高速テクニックではなくて、限界ギリギにの感じはあったけど、大丈夫。ちょっと前に見た「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」よりずっと素晴らしかった。

「アングリー」

タイトルだけ見ると、社会に対して怒っている(ロックしている)内容だと思ったのですが、実際は「怒ってる?怒らないでくれよ。僕は怒らないからさあ。」といった内容の、「女々しい男の子」の歌です。80歳ですよ。最高です。

「サティスファクション」が発表されたのは1965年。38年前です。「 I can't get no 」って、「 n't 」が聞こえない。というか、言ってないと思います。それはそれとして、歌詞は納得できないでいました。今は、「満足できない」というのはイリイチがいう「欠如=稀少性」(欠乏=渇望)だとわかります。でも、そこにあるのは「アングリー」と同じ気持ちだと思いました。「満足できないんだよ。満足しようと頑張っているのに。」というのは、女の子に「お願いだから、満足させてくれよ(教えてくれよ)。」とすがる気持ちなんだと思います。女々しい。でも、とても素直です。で、女の子にはそれが通じたのではないでしょうか。男の子も意識はしていないけど、そういう気持ちがあったんだと思います。

80歳でも頑張っている。20歳の心を忘れないでいる。「もう僕はだめだ」と思っている私を勇気づけてくれました。






●2005年発表のアルバム『ア・ビガー・バン』以来となる、18年ぶりの新作スタジオ・アルバム。
●アルバムは12曲入りで、アルバムのレコーディングは、ロサンゼルスのヘンソン・レコーディング・スタジオ、ロンドンのメトロポリス・スタジオ、バハマのナッソーのサンクチュアリ・スタジオ、ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオ、同じくニューヨークのザ・ヒット・ファクトリー/ジャマーノ・スタジオなど世界中の様々な場所で行なわれた。
●日本盤限定でボーナス・トラック1曲が収録される。
●『ハックニー・ダイアモンズ』は、ストーンズ(ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッド)とニューヨーク出身のプロデューサー兼ミュージシャンのアンドリュー・ワットとの初めてのコラボレーション作品。アンドリューは、2021年のグラミー賞でプロデューサー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞し、過去にパール・ジャム、イギー・ポップ、エルトン・ジョンなどの作品を担当。
●ファースト・シングル「アングリー」のビデオは、シドニー・スウィーニー主演で、フランソワ・ルッスレが監督。
●『ハックニー・ダイアモンズ』のオリジナル・アートワークは、デジタル・アニメーターのパウリナ・アルミラの作
●2021年にこの世を去ったチャーリー・ワッツの演奏をフィーチャーした曲が7曲目の「メス・イット・アップ」と8曲目の「リヴ・バイ・ザ・ソード」。
●「リヴ・バイ・ザ・ソード」には元メンバーのビル・ワイマンがベースで参加している。
●11曲目の「スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン」には、レディー・ガガ(ヴォーカル)とスティーヴィー・ワンダー(キーボード&ピアノ)が参加。
●ポール・マッカートニーがベースで「バイト・マイ・へッド・オフ」、エルトン・ジョンがピアノで「ゲット・クロース」、「リヴ・バイ・ザ・ソード」にそれぞれ参加している。
●日本盤CDにのみ収録されるボーナス・トラックは、2020年に発表された「リヴィング・イン・ア・ゴースト・タウン」。



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