
お風呂本(お風呂で読む用の本)です。私は「ビジネス書」は読みません。たまたま、図書館のリサイクルでもらったものです。4巻ものだということは後で知りました。その1巻目です。2巻目以降は読まないと思います。
たまにはこういう本もいいものです。私はいまさら起業する気もないし、現役でもないので仕事に役立てるわけでもありません。「ビジネス書」ではなくて、「啓発書」として読むといいと思います。発想の方法とか、面白かったです。
この本は、成功の確率が上がる方法を書いているのではありません。例えば、成功の確率が10分の1だとして、1回しか試すのではなく、2回、3回と試してみることで確立は10分の2,10分の3になっていくという当たり前のことを書いてあるのです。「当たり前」だけど、なかなか気づかないことです。成功した人は運が良かったのではありません。常にアイデアを考えて、何度もトライしているのです。
いくらトライしても、成功が約束されているわけではありません。サイコロを6回振っても「一の目」が一回も出ないこともあるのです。10回振っても20回振っても出るとはかぎりません。コインを5回投げて「表」が5回出ても、次が「裏」である確率が上がるわけではないのです。
「きょうは完璧だった。明日はより以上を目指す」という発想は参考になりました。多分、意識する、しないに関わらず、人生というのはそういうものかもしれません。
〈impressions〉
It is a bath book (a book for reading in the bath). I don't read "business books". It happened to be recycled from the library. I later learned that it was four volumes. This is the first volume. I don't think I will read the second and subsequent volumes.
Sometimes books like this are also good. I don't feel like starting a business anymore, and I'm not active, so it's not useful for my work. I think you should read it as an "enlightenment book" instead of a "business book". The way of thinking was interesting.
This book does not describe how to increase your chances of success. For example, if the probability of success is 1/10, it is natural that the probability will be 2/10 or 3/10 by trying 2 or 3 times instead of trying only once. It is written that. It's "natural", but it's hard to notice. Successful people are not lucky. I'm always thinking about ideas and trying many times.
No matter how much you try, success is not guaranteed. Even if you roll the dice 6 times, the "first roll" may not appear even once. Even if you shake it 10 times or 20 times, it does not always come out. Even if you throw a coin 5 times and the "front" appears 5 times, the probability that the next is the "back" does not increase.
The idea that "Today was perfect. I will aim for more tomorrow" was helpful. Perhaps life is like that, whether you are conscious or not.
[著者等(プロフィール)]
ドーテン,デイル
1950年生まれ。アリゾナ州立大学大学院(経済学)卒業後、スタンフォード大学大学院で学ぶ。1980年、マーケティング・リサーチ専門会社、リサーチ・リソーセス(Reserch Resources)を起業し、マクドナルド、3M、P&G、コダックなど大手優良企業を顧客に持つ全米でもトップ・レベルの会社にまで成長させる。1991年、新聞に執筆したコラムが好評を博し、執筆活動を開始。現在米国を代表する人気コラムニスト。氏が執筆するコラムは、100社以上の新聞社に配信され、毎週1000万人以上に愛読されている。執筆活動のかたわら、企業講演、従業員訓練やキャリア・セミナーを主催し、意思決定論、人材育成、キャリア・アップによる能力開発や成功をテーマに独自の理論を展開している
野津/智子
獨協大学外国語学部フランス語学科卒業。在学中に、外国語を日本語に表現し直すおもしろさを知り、勉強を開始。現在はノンフィクションやビジネス書を中心とした出版翻訳、芸術関係の字幕翻訳に日々奮戦している。『鉄仮面』でデビュー
出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。
本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。それは、唐突に繰り出される老人の言葉とそれを問いただす「私」の会話で展開していく。たとえば老人は「目標を立てるな」という。「私」は、目標がなければ進歩の度合いが測れず、軌道修正もできないと反論する。しかし老人は、斬新なアイデアや商品がなぜ誕生したかを説き明かし、それらが目前の課題に集中した結果であることを指摘。また、世の中は自分が目標を達成するまで待ってはくれないとも言う。そして「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」「明日は今日と違う自分になる、だよ」などのアドバイスをおくる。
試すこと、日々変化が必要であること、偶然を見落としていること…。本書のこうしたメッセージは特別なものではないが、それを痛切に感じさせる語り口が独特である。「多くの人は他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしている」などは、自分を振り返らせるのに十分である。
物語仕立てのビジネス啓発書としては「短編」の部類に入る本書。シンプルながら味わいのある1冊である。(棚上 勉)
本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。それは、唐突に繰り出される老人の言葉とそれを問いただす「私」の会話で展開していく。たとえば老人は「目標を立てるな」という。「私」は、目標がなければ進歩の度合いが測れず、軌道修正もできないと反論する。しかし老人は、斬新なアイデアや商品がなぜ誕生したかを説き明かし、それらが目前の課題に集中した結果であることを指摘。また、世の中は自分が目標を達成するまで待ってはくれないとも言う。そして「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」「明日は今日と違う自分になる、だよ」などのアドバイスをおくる。
試すこと、日々変化が必要であること、偶然を見落としていること…。本書のこうしたメッセージは特別なものではないが、それを痛切に感じさせる語り口が独特である。「多くの人は他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしている」などは、自分を振り返らせるのに十分である。
物語仕立てのビジネス啓発書としては「短編」の部類に入る本書。シンプルながら味わいのある1冊である。(棚上 勉)
