性道徳の出現 W.ライヒ著 片岡啓治訳 1972情況出版

性道徳の出現

マリノウスキーの著作を題材に性道徳の出現を見事に描き出している。人類学の本は読まないので、現在マリノウスキーがどのような評価を受けているのかは知らない。しかし、人類学を経済的に解釈するのは彼が最初なのではないだろうか。マリノウスキー(マリノフスキー)自身も島々における物資の交換を描いているが、氏族あるいは部族の社会構造を性と経済で解釈するのは(いわいる「性経済」)ライヒの実績ではないかと思う。
交叉イトコ婚から一夫一婦制の家族の誕生が解明されれば、現在の家族の持つ性格、つまり国家の性格を解明することができる。共産主義革命は、性解放の革命であり、それは既に始まっている。