哲学がわかる事典 鷲田小彌太 1992 日本実業出版社

哲学がわかる事典

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くだらない本である。読む価値なし。哲学書ではないし、哲学の入門書ともいえない。ただの人生相談、著者の人生論である。哲学にはもう少し可能性があるはずである。それは現代社会と関係することによって生まれる。結果的にであれ、積極的にであれ、哲学は社会と関係し、新しい意味づけを行い、変革を加えるものである。特にマイノリティに関係するときに哲学は意味を持つのであって、人生相談の形式はとれないものである。なぜなら、人生相談は不特定多数の一般大衆を規格化したもの、つまり、マジョリティを相手にしなければならないからである。なぜ、彼の本が売れるのかも(この本しか読んだことはないが)このことと関係しているのだろう。
こういう本が売れてはいけません。(買っちゃったけど)



(2000年記)

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