神の子どもたちはみな踊る 村上春樹 2000 新潮社

 阪神大地震を共通のテーマとした6編の連作小説である。相変わらず春樹節がさえていてどれもおもしろい。しかし、何か物足りない。それは、きっと村上春樹との根本的な阪神大地震に対する感性の違いであろう。村上春樹のことであるから、これを書くに当たって阪神大地震に関するかなりのフィールドワークを行ったことであろう。であろうから、阪神大震災を身近に感じた人が読むと村上春樹と共通の感性を持って読めるのかもしれない。
この小説を読み終えて私自身の「何かが変わ」ったのだろうか。いずれまた読み返してみたい。
(2000年記)

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