人魚の森 人魚の傷 高橋留美子 1988・1993 小学館

人魚の森 人魚の傷

人魚の森 人魚の傷



高橋留美子の人魚シリーズである。2巻で終わりだと思う(たぶん)。
人魚の肉を食べると不死身になるという。主人公はその人魚の肉を食べて何百年も生きている。そこに描かれているのは、人魚(の肉)をめぐる人間模様である。毎回の話の舞台はさまざまな時代であるが、時代を超えた人間の欲望、生に対する欲望や寂しさ、孤独感、憎しみ、愛するがゆえに人を傷つける心などである。主人公はその時代時代を生きているだけである。ただ、老衰して死ぬ可能性を求めて。
高橋留美子らしい人間描写が生きている傑作である。
(2000年記)

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