面白い。仮想現実、AI、コンピュータと人間との戦い。ストーリーはよくあるし、SFXも期待したほどではなかったが、それでも面白い。仮想現実と、現実とどちらが自分にとって暮らし安いのか。あるいは生き甲斐があるのか。現実とはつらく、面白くないものである。そこから別の世界に逃避したい気持ちを多くの人がもっている。
逃避した先(主人公が探していた、もう一つの世界)は、戦いの世界であり、満足な食事もできない世界である。しかし、主人公はそこに生き甲斐を見つける。
戦いは、犯罪同様に興奮する非日常である。それが真の現実なのである。
日常生活は、単にすぎていくのではなく戦いの日々である。現実をそのような日々と認識することを作者は考えているのではないか。それを逆に、現実世界と仮想空間を混同し、現実認識ができないとしたら、そして主人公のように仮想空間だから何でも許されると考える人がいたら、世の中ぐちゃぐちゃになる。そんな影響を秘めた映画でもある気がする。
まだ見ていないが、true man's story同様認識論の変更を求める作品である。
(2000年記)
