「AV男優」という職業 セックス・サイボーグたちの真実 (角川文庫) 水野スミレ著 2014/11/25 角川書店

「AV男優」という職業 セックス・サイボーグたちの真実 (角川文庫)

せっかくの女性によるAV関連書籍なのに、フェミニズムの視点がまったくない。

ただ、AV男優や監督にインタビューしいたものを彼女なりの視点でまとめたものである。彼女自身の言葉も散らばっているが、殆どが「女性の私にはわからないが・・・」的な感想である。

あとがきで、女性の性(セックス)について少し触れているが、「男との違い」に触れているだけでそこにもフェミニズム的視点はない。「AV男優って大変な仕事だなあ」という感想だけである。逆に彼女に言いたい。「女のお前にその大変さがわかるか?」

結論は、「男性がどれだけファンタジーに愛されし生き物化を見せつけられる思いがする。/実際、人間の文明は、ほとんどがそこに因している。/化学も科学も、男性の持つクリエイティビティによって進化してきた。」「女たちが最近メキメキとセックス好きになっているのも、一時代前に男性が妄想しつづけて、それを元にAVが表現してきたことが、ついに現実化し始めているせいかもしれない。」「正直、女って自分にしか興味がないので、こっちに期待されてもたぶん無理だと思う」「感情優先でウソもつく。一人の女の中には、無数の女優がひそんでいる。あなたとのセックスという作品に出たがっているのだ。/つまり、横で寝ている女の中にも限りないファンタジーはあるのだ」。

男のファンタジーと女のファンタジー。まあ、何をいいたいのかはある程度予想がつくが、世の中がAV化しちゃってもいいといいということね。あっちで強姦、こっちで家庭内暴力、そんな社会がいいと言うなら作家をやめてほしい。AVは見なくてもドウォーキンぐらい読みなさいよ。文化人を気取ってるんでしょ。

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