私がケータイを持たない理由 斎藤貴男 祥伝社新書292 2012/10/10

私がケータイを持たない理由(祥伝社新書292)今でも持っていないかどうかはわかりませんけど、ケータイを持つことによる直接の被害(交通事故やいじめ)ももちろん大変な問題だけども、彼が問題意識を持っている数々の減少とケータイが関係しているわけです。

ポケベルが流行ったとき「24時間会社に拘束される」と騒がれたものです。ところがケータイではそういう問題は騒がれない。日本人は忘れやすいんですね。総背番号制のときは反対しても住基ネットのときは騒がれない。名前が違うだけでいいんです。まるで猿ですね。「朝三暮四」。

ケータイを持つということは、体にICチップとGPSを埋め込まれたと同じです。それらは監視カメラやNシステムと連動し、マイナンバーで結び付けられます。もちろん何を購入したか、預貯金はいくらあるのかも連動するでしょう。ケータイを持つことで、あなたの一挙一投足がすべて権力者に把握されていくわけです。

これはSFの話では有りません。現実に今の日本で進行していることなのです。「私は犯罪を犯してないから関係ない」と思っているあなた、「共謀罪」「盗聴法」であなたのほんの少しの知り合い(知らなくても、あなたのブログを読んでいるだけでもいい)が「反体制的な意識(行動しなくてもいい)」を持っただけであなたが逮捕される可能性があるということなのです。

「豊かな地域社会」「安全な地域社会」というのは、お互いに監視しあい、密告し合う社会のことなのです。

それでもあなたはケータイを持ちますか。(ちなみに私は持っています笑)

最後に、残念だったのは電磁波と脳腫瘍の関係を掘り下げてほしかったことです。はっきりした根拠が見つからないのかもしれませんが、頭から20cm離して電話はできませんから。(笑)

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