日日是好日 2018日 大森立嗣監督

日日是好日 2018日 大森立嗣監督

久しぶりに「いい」映画を観たような気がします。

「史上初のお茶の映画」だそうです。気分が少し軽くなったような、澄んだような気がします。

自然(自分も含めて)の中で生きていくことの意味を教えてもらったような。欧米人にはわからないかもしれませんね。彼らは自然を人間に都合のいいように変えようとするから。と言っても、そういう考え方に変わったのはせいぜい500年前くらいでしょう。日本はそれから300年後、同じ様に考えるようになりました。

ある時から、人間は自然の中にありながら、自然を加工して生きるようになりました。多分そうしなければ、人間は生き残れなかったでしょう。でも、それが度を過ぎると自然破壊が始まります。その境目は、人間の経済活動が循環できずに、自然の中に廃棄物を捨て始め、自然のサイクルを壊し始めたときです。その時から、人間は自然を感じる時を止め、自分を感じる時も止めてしまったのではないでしょうか。

私も昔お茶をやっていましたが、この映画のような心境には達しませんでした。ただ、決められた形、動作でお茶を点て、飲むと心が落ち着くのを感じていました。その感じは今思えば私の中のどこかに残っているのかもしれません。

原作を読んでみようかな。英訳版もあります。



⟨impressions⟩

I feel like watching a "good" movie after a long time.

It's the first tea movie ever. I feel like I feel a little lighter and clearer.

The film seemed to teach me the meaning of living in nature (including myself). Westerners may not know. Because they try to change nature in a way that is convenient for humans. Even so, it was probably at least 500 years ago that it changed. 300 years later, Japan began to think in the same way.

From a certain point, human beings have been living in nature by processing nature. Perhaps otherwise, humans would not have survived. But after that, nature destruction begins. The point is when human economic activity has failed to cycle and has begun to dump waste into nature, breaking the natural cycle. Since that time, humans have stopped when they feel nature and when they feel themselves.

I used to learn tea in the past, but I didn't get the feeling of this movie. However, I felt tea calmed down by drinking tea in a predetermined shape and movement. That feeling may remain somewhere in me now if I think.

Let's read the original. There is also an English translation version.




[スタッフ・キャスト等]

監督:大森立嗣
プロデューサー:吉村知己 金井隆治 近藤貴彦
原作:森下典子 『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫刊)
脚本:大森立嗣
撮影:槇憲治
美術:原田満生 堀明元紀
衣装:宮本まさ江
編集:早野亮
音響効果:伊藤進一
音楽:世武裕子
照明:水野研一
録音:吉田憲義
装飾:田口貴久
ヘアメイク:豊川京子
題字:赤松陽構造
助監督:小南敏也 森井勇佑
<出演>
黒木華 典子
樹木希林 武田先生
多部未華子 美智子
原田麻由 田所
川村紗也 早苗
滝沢恵 由美子
山下美月 ひとみ
郡山冬果 典子の母
岡本智礼 典子の弟
荒巻全紀
南一恵
鶴田真由 雪野
鶴見辰吾 典子の父



真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょい。そんな典子(黒木華)は、いとこの美智子(多部未華子)とともに「タダモノじゃない」と噂の武田先生(樹木希林)のもとで“お茶"を習う事になった。細い路地の先にある瓦屋根の一軒家。武田先生は挨拶も程々に稽古をはじめるが、意味も理由もわからない所作にただ戸惑うふたり。「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っておいて、後から『心』が入るものなの。」と武田先生は言うが――。青春の機敏、就職の挫折、そして大切な人との別れ。人生の居場所が見つからない典子だが、毎週お茶に通い続けることで、何かが変わっていった……。




映画
ドラマ
日本 Color 100分
初公開日: 2018/10/13 公開情報:東京テアトル=ヨアケ 映倫:G








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