コロナと生きる 内田樹、岩田健太郎著 2020/09/30 朝日新書

コロナと生きる 内田樹、岩田健太郎著 2020/09/30 朝日新書
いい本だと思います。

岩田さんは、明確な意見だけを慎重に述べています。『感染症は実在しない』的な発言は控えています。内田さんは言いたくてたまらない感じ(笑)。

私が内田さんと気が合わないのは、彼が体育会系だからかな。(^_^;)

対談があったのは第2波の前ですが、岩田さんの言っていた体制の準備はできず、悪い意味で、予言が当たりました。そして今の第3波です。政府がなにも準備をしていなかったことがわかります。そして依然として間違いを認めないため、大変な状況になっています。

アメリカの状況の分析(トランプ、銃、陸軍の常備軍を持たない、など)は勉強になりました。専門家会議が廃止され、「新型コロナウィルス感染症対策分科会」が設置された意味もわかりました。最近では尾身先生も二木先生も政府の意見と対立する発言をしていますが、どうなるんでしょうね。

日本でもアメリカでも、「医療が商品」と言っている間はパンデミックは収まらないという話や、「コロナの感染が広がる一番の原因は「同調圧力」」であるという話など、ぜひ多くの人に読んでいただきたいです。もちろん政治家にも、ですが、読んだところで責任逃れと経済優先の姿勢は変わらないでしょう。

著者の好き嫌いに関わらず(^_^;)、また、現状はどんどん進んでいきますが読んでいただきたい本です。最近読んでいるコロナ関係の本の中でも、感染症の本質に迫っている本だと思います。



⟨impressions⟩

I think this is a good book.

Mr. Iwata carefully states only clear opinions. She refrains from saying " Infectious diseases do not exist ". Mr. Uchida feels irresistible to say (laughs).

I don't like Mr. Uchida because he is an athletic club. (^ _ ^;)

There was a dialogue before the second wave, but Iwata-san was not ready for the system he was talking about, and in a bad way, the prophecy came true. And now it's the third wave. You can see that the government wasn't preparing for anything. And I'm still in a difficult situation because I don't admit any mistakes.

Analyzing the situation in the United States (playing cards, guns, no army standing army, etc.) has been a learning experience. I also understood the meaning of the abolition of the expert meeting and the establishment of the "New Coronavirus Infectious Disease Control Subcommittee". Recently, both Professor Omi and Professor Futaki have made statements that conflict with the opinions of the government, but what will happen?

In both Japan and the United States, many people say that the pandemic does not fit while saying "medical care is a product" and that "the number one cause of the spread of corona infection is" peer pressure "". I want you to read it. Of course, for politicians as well, reading it will not change the attitude of evading responsibility and prioritizing the economy.

Regardless of the author's likes and dislikes (^ _ ^;), the current situation is steadily progressing, but I would like you to read this book. Among the corona-related books I've been reading recently, I think it's a book that approaches the essence of infectious diseases.




[出演者(プロフィール)]

内田/樹
1950年、東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』で第3回新書大賞、執筆活動全般について第3回伊丹十三賞を受賞。2011年に哲学と武道研究のための私塾「凱風館」を開設

岩田/健太郎
1971年、島根県生まれ。神戸大学大学院医学研究科教授。島根医科大学(現・島根大学)卒業。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院の研修医を経て同市ベス・イスラエル・メディカルセンター感染医フェローとなる。2003年、北京インターナショナルSOSクリニックで勤務。04年に帰国し、千葉県の亀田総合病院を経て、08年より神戸大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



リスクを受け入れ、他人とずれながら持久走。それが、コロナの時代。

新型コロナウイルスのパンデミックが無効化させた、
ゼロサム競争、同調圧力、新自由主義。
経済格差や分断が急速に広がるなかで、
感染対策と経済活動に引き裂かれる社会。
これまでの日常が非日常となった今、明日に向けての指針とは。
コロナ禍における心身自由な生き方について、
5月、6月、7月と変わりゆく状況下で語り合ったすべてがここに!

〈科学的な態度、科学的な専門性だけが、感染症学的な新型コロナウイルス感染症を最適化させる可能性を秘めているのです〉――岩田健太郎「はじめに」より

〈ここで論じられた2020年のコロナウイルスについての一連の出来事は少し時間が経ってしまったら「昔の話」として忘れられてしまうと思います。でも、「科学的な態度」がどういうものかを知るための資料としては時間が経ってもその価値を減じることはないと思います〉――内田樹「おわりに」より

[目次より]

はじめに・・・岩田健太郎

【第1章】 リスクとともに生きる
一時は絶望が頭をよぎった
意味があった緊急事態宣言
ゼロにできない院内感染
空気にコントロールされた自粛
PCRのナンセンスな議論
抗体検査が示した事実
第2波に備えてCDCを
コロナが晒した新自由主義の限界
強硬トランプ、切実ジョンソン
最悪のシナリオを基準に
感染症のプロが少ない日本
GHQに遡る要因
結果オーライの悪弊
保健所に自立的な判断機能を
凋落の背景にあるマインド
同調圧力という病理
鎖国というシナリオも

【第2章】 葛藤とともに生きる
コロナで加速する経済格差
感染症に通用しないリバタリアニズム
恐怖が生む分断
環太平洋地域の低い死亡率
他人とずれてよし
素人のイノベーション
無謬主義の弊害
スケールとしての国民性
アベノマスクへの忖度

【第3章】 偶発性とともに生きる
専門家会議廃止の顚末
対策とはブロックである
インバウンドと感染症
空母もダメ、原潜もダメ
コロナウイルスの偶発性
ワクチン闘争はこのまま続く
外交カードとしてのワクチン
国家以外のプレイヤーたち

おわりに・・・内田樹




人が間違えないために一番手っ取り早い方法は「間違いの定義を示さない」ことです。アウトカムが存在しなければ、結果を出したとか、出していないとかは指摘しようがないからです。(岩田P.12)

当初「適切にやっていた」・・・は、政治家によっていつの間にか「最善を尽くしていた」と言い換えられるようになりました。最善を尽くすのはプロの前提であり、アタリマエのことであり、それは目標ですらありません。(岩田P.12-13)


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[ ISBN-13 : 978-4022950895 ]

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