書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~ 2021日 豊島圭介、Yuki Saito監督

書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~ 2021日 豊島圭介、Yuki Saito監督
話が消化しきれていない部分があります(話をまとめるためのキーにはなっている)が、おもしろいと思います。

創作は大変です。自分の分身と話をしたくもなります。本当に、書けない時は書けない(^_^;)。私の場合は「職業」じゃないから、書けなくても困らないし、書いたものを修正される(する)こともありませんが。

自分自身との折り合いを付ける作業は「全体から分離された個である自我」を持つ者の宿命です。大抵の人はほぼ日々、自分との折り合いをつけることをしています。普通「迷う」とか「諦める」とか「妥協する」とか、時たま(^_^;)「もう少し頑張ろう」とかいうことをやっています。それです。だいたい折り合いをつけるでしょ。「まあいいか」って。

一生懸命考えたって大抵は同じです。結果はわからないんだから。世の中(社会、世界)は「人間に都合のいいように」つまり「論理的」にできていないんだから。それは「概念」や「思考」で表す「一般」ではなくて「個別」「具体的」なものです。[2]具体的なものは空間的にも時間的にも別々でさまざまで、かつ「変化(運動)」しています。私たちだって、昨日、去年と同じような気がしても、やっぱり昨日や去年とは変わっていますよね。

去年の私と今・現在の私を結びつけているのは何でしょう。多分、記憶ですよね。でも、記憶というのは日々作り直されて(再生産されて)います。壊れながら造っていくものです。福岡伸一はそれを「動的平衡」と名付けました。生物が生物である基本です。息は吐くために吸います。食事はうんこをするために食べます。動的平衡がなければ、一度食べればもう食べなくてもいいはずです。一度息を吸えば、二度と息を吸う必要はありません。一度水を飲めば、もうおしっこをする必要もないし、水を飲む必要もない。

それは、「種」全体にもいえます。個々の生物は死に、新しい個体が生まれます。それで例えば人間という種は続いているのです。野に咲く花も、泳ぐ魚も、毎日食べる豚や牛や鳥も。[1]

そんなアタリマエのことをどうして学校では教えてくれないのでしょう。「どうして私たちは飲み、食べるのか(飲み、食べなければならないのか)」

それが分かれば、他のことは大抵そこから類推できます。でも、「なぜ書くのか」という問は難しいです。そこが一番の、そして最後の難問なのです。

すべての学問(科学、哲学、数学等々)は、「書く」という共通の基盤のもとに進められてきました。そしてそれはその基盤そのものを疑うことをしてこなかったのです。それが問題として掲げれられたのは20世紀の終わり頃です。[3]そして、いまでも殆どの学者、あるいは文学者等と言われる人は書くことに疑問をもっていません。

なぜ書くのかを知らずに書くこと、それではなぜ「書けないッ」のかは永遠にわかりません。



⟨impressions⟩

There are some parts of the story that I haven't digested (it's the key to putting the story together), but I think it's interesting.

Creation is hard. You also want to talk to your alter ego. Really, when I can't write, I can't write (^ _ ^;). In my case, it's not a "profession", so it doesn't matter if I can't write it, and I don't have to modify (do) what I wrote.

The task of reconciling with oneself is the fate of a person who has an "ego that is an individual separated from the whole." Most people make arrangements with themselves almost every day. Usually, I do things like "get lost", "give up", "compromise", and sometimes (^ _ ^;) "let's do our best". That's it. You'll probably come to terms with it. "Is it okay?"

Thinking hard is usually the same. I don't know the result. The world (society, the world) is not made "in a way that is convenient for humans," that is, "logically." It is not "general" expressed by "concept" or "thinking", but "individual" or "concrete". [2] The concrete things are different in space and time, and they are different, and "change (exercise)". )"doing. Even if we feel the same as last year yesterday, it's still different from yesterday and last year.

What connects me last year with me now and now? Maybe it's a memory. However, memories are being recreated (reproduced) every day. It is something that is built while breaking. Shinichi Fukuoka named it " dynamic equilibrium " .. It is the basis that living things are living things. Inhale to exhale. Meals are eaten to poop. Without dynamic equilibrium, you should eat once and not eat again. Once you inhale, you don't have to inhale again. Once you drink water, you don't have to pee or drink water anymore.

The same can be said for the whole "seed". Individual organisms die and new individuals are born. So, for example, the human species continues. Flowers blooming in the field, swimming fish, pigs, cows and birds that we eat every day. [1]

Why doesn't school teach me about Atari Mae? "Why do we drink and eat (why we have to drink and eat)"

Once you know that, you can usually infer other things from it. However, the question "why write" is difficult. That is the biggest and last challenge.

All disciplines (science, philosophy, mathematics, etc.) have been carried out on a common basis of "writing." And it hasn't questioned the very foundation itself. It was raised as a problem at the end of the 20th century. [3] And most scholars or literary people still have doubts about writing. I don't know.

Writing without knowing why you write, then you will never know why you can't write.




[キャスト・スタッフ等]

監督:豊島圭介 Yuki Saito
チーフプロデューサー:黒田徹也
プロデューサー:服部宣之 尾花典子 宮内貴子
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子
脚本:福田靖
音楽:井筒昭雄
<出演>
生田斗真:吉丸圭佑
吉瀬美智子:吉丸奈美
菊池風磨:仙川俊也
浜野謙太:スキンヘッドの男
山田杏奈:吉丸絵里花
潤浩:吉丸空
長井短:松尾めぐみ
野村麻純:秦野ゆかり
小池徹平:角隆史
梅沢昌代:篠田芳恵
関めぐみ
矢柴俊博
土村芳
やついいちろう
片桐美穂
岡田将生
(友情出演) 八神隼人
小野武彦:篠田重幸
北村有起哉:東海林光夫
<ゲスト出演>
小越勇輝(第1,2話)  坂田聡(第7,8話)  粟野咲莉(第7,8話)  アイナ・ジ・エンド(第8話)  <声のゲスト出演>
オラキオ(第5話)  



売れない脚本家の吉丸圭佑(生田斗真)は、「香坂りり子」というペンネームで活躍中のベストセラー作家の妻・奈美(吉瀬美智子)、娘の絵里花(山田杏奈)、息子の空(潤浩)と家族4人で平穏な日々を送っている。
そう、圭佑は奈美の執筆をサポートするため、家事全般、子どもたちの世話を一手に担う脚本家兼主夫なのだ。
細々と執筆を続ける圭佑に、ある日1本の電話が…。その電話の相手は、東西テレビのプロデューサー・東海林光夫(北村有起哉)。
なんと、圭佑にゴールデンタイム枠で放送する連続ドラマのメインライターを依頼したいというのだ!
翌日、さっそく東西テレビに向かった圭佑は、もともとメインライターに決まっていた有名脚本家がケガで降板することになったため、急きょ自分に白羽の矢が立ったことを聞かされる。
さらに、ストーリーはおろか、企画内容、タイトルすら何も決まっていない状況にも関わらず、主演俳優だけは、すでにトップスターの八神隼人(岡田将生)に決定していると聞き、あ然とする圭佑…。
そんな圭佑に、東海林は「時間がないから明日までに刑事ドラマでストーリー案を考えてきて! 」と、いきなりのむちゃブリ!
奈美にお尻を叩かれ、なんとか階段下の執筆スペースに向かうが……何も思い浮かばないッ!
圭佑は忙しくなることで、愛する家族や娘・奈美のサポートができなくなるのではないか、と心配する義父母・篠田重幸(小野武彦)と芳恵(梅沢昌代)、そして絵里花目当てに毎日のようにやって来る空の家庭教師・仙川俊也(菊池風磨)らに見守られながら悪戦苦闘!
しかも、どんどん追い詰められていく圭佑の前に、謎めいたスキンヘッドの男(浜野謙太)まで現れて…! ?
のんびりと穏やかに暮らしていた圭佑の生活が一変、ドタバタの毎日が幕を開ける――!




TV
コメディ
日本 Color
2021/01/16 ~ 2021/03/13 | 土曜日 | 23:30~24:00 | テレビ朝日

<注釈>
[1] 宇宙から見れば、人間はとうもろこしの奴隷で、とうもろこしをつくるために生かされているように見えるかもしれない、というような話を聞いたことがあります。
豚や牛や鳥にも同じことがいえるでしょう。人間中心のものの見方をちょっと変えればいいのです。
[2] 「三角形」という概念・一般は実際には存在しません。具体的な三角形は直線からも点からもできていません。
[3] 例えば『声の文化と文字の文化』(ウォルター・J.・オング)


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