この本についての長い書評は書けない。なぜなら、やはり今の私にはドゥルーズは難しすぎるからである。しかし、本を読み終えたとき、充実感とともに、「もう終わってしまった」という物足りなさ、寂しさを感じた。この本はドゥルーズ自身が書いた(あるいは話した)ドゥルーズ入門書であり、当時のドゥルーズの考えが簡潔にまとまっている。また、本書は格好のフーコー入門書でもある。フーコーの著作のエッセンスをドゥルーズの解釈であるが述べられているからである。
ドゥルーズが著作として残せなかった部分も含めてドゥルーズ思想の総体が見える本である。
(2000年記)
