
各種雑誌等に掲載されたものをまとめた本であるが、この時点での斎藤貴男の問題意識がほぼまとめられていると思う。
細かい内容は、彼の初著作を読んでもらうとして、大目次だけを上げておく。
第1章 我、物言わぬ奴隷にあらず
第2章 プライバシーが侵されていく
第3章 世界がマクドナルド化していく
第4章 優生学的思想が跋扈する
第5章 「禁煙ファシズム」の狂気
第6章 人間の自由と尊厳はどこへ
第7章 牧民官思想の政治学
これらのうち、後に深化したものもあるが、彼は常に新しい課題を見つけ、ぶつかり戦いを挑んでいるので、是非彼の新書を読んでいただきたい。私が知る限り、日本で最高のジャーナリストであり、文章も象牙の塔やTVに守られた知識人ではなく、民衆に向けて書かれている。
日本の民主主義は、枯れてしまうのか。なぜ世間は気が付かないのか。それも彼は別書で出版している。
どの問題を取り上げても、日本が今置かれている現状がわかるが、私が注目しているのは「禁煙」の問題である。「禁煙運動」は人民を国家が統制する壮大な実験である。そしてそれは成功しつつある。もう法は必要ない。法がなくても人民の意志を変え、統率することができるのである。私にはとても恐ろしいことに思えるのだが、あなたはどうだろう?
誰だ?自由を殺す者は、人間の尊厳を侵す者は。時代の風に抗って屹立するジャーナリスト魂が炸裂する渾身のエッセイ&ルポルタージュ。「禁煙ファシズム」の狂気収録。
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